ネック裏のスタンド焼けがデコボコして気になるから修理して欲しいと友人から依頼されてES-335TDを預かりました。
塗装が融けてからだいぶ時間が経ってるせいかブヨブヨしてなく完全に固まっていたので簡単なものでした。まあプロではないので仕上げはステインで目立たなくする程度なんですがw
作業は単純なもので当て木にサンドペーパーを巻いて軽い力で丹念に均してデコボコを無くすだけです。
自分でやりなよと勧めたんですけどね~、怖くて出来ないと言うんですw
しばらく預けておくから遊んでいいよ!ということで請け負いましたよw
この335はオーナー曰く1990年に新品で買ったというんですがシリアルナンバーを見ると『82931042』とあるので’81年製であることが見て取れます。「8」と「1」の間の「293」は293日目、つまり1981年10月21日に製造されたという意味らしいですね。(Serial Number Searchを参照)
また内部のラベルを見るとKALAMAZOOとあります。確かGIBSONブランドのKALAMAZOO工場での製造はは’84年で終了してるはずなのでわりとKALAMAZOO時代後期のものということになります。
70年代モデルの代表的な仕様としてはラージヘッド、小振りなブロックインレイ、3ピース・メイプルネック(メイプルになったのは75年らしい)、トラピーズ・テイルピースあたりでしょうかね。ES-335は’82年にドット・ポジションマーク、マホガニーネック、ストップテイルピースのヴィンテージ・スタイルに戻ってるので本機はまさに’70s仕様最後のモデルということです。
そしてもうひとつの特徴がコイルタップ・スイッチ。77年あたりからこのスイッチが付いた仕様が追加されたとしかわかりませんが、思ったより使える機能でした! 特にフロントPUのシングルが良くて、繊細でアコースティックな表情を見せるんです。普通のハムバッカーでコイルタップしたものは概ねショボくなるだけなんですけどコレは素晴らしいなと思いました。 表現力のあるギタリストならかなりエロい音が出せるはず!w
↑ ペグのケースが渋くてカッコイイね!
↑ 焼けが固まってたおかげで露出は最小範囲でおさまった!
↑ 塗装がいい感じに劣化してヴィンテージの風格が出てきたわ!
↑ よく見るとラベルが2重に貼ってある!ウ~剥がしたい!ww
何日か弾いてみて気づいたことは、やっぱトラピーズ・テイルピースは使いにくいということ。
当時のギタリストがこぞってストップ・テイルピースに改造してた理由はサスティーンを求めてというよりチューニングの安定を求めてのことだったんじゃないかな。とにかくチョーキングすると簡単に狂ってしまうのです。
コード弾きだけでもストップ・テイルピースに比べて狂う幅が大きいと感じました。
元々このブランコ型はフラットワウンド弦を張ることが前提で考えられたものだろうしね。チョーキングなんて技も無い時代ですから。
もっとも、きちんと調整することで軽減されるはずですがね。とりあえずこまめにチューニング・チェックですな!